〈悪の凡庸さ〉を問い直す
【著者】香月恵里、百木漠、三浦隆宏、矢野久美子
【出版社】大月書店
【発行年】2023年初版
【ジャンル】思想・哲学
【価格】2025年6月11日時点でハードカバー単行本のみ、2,400円
🦊この本を選んだきっかけ🦊
・『イェルサレムのアイヒマン』を読了したので
・アーレントつながり&最近ドイツ史にも興味あり
・検証ナチスは「良いこと」もしたのかの著者が編著だから
🦊ネタバレなし感想🦊
・前提としてミルグラム実験やアイヒマン裁判の知識が必要
・『イェルサレムのアイヒマン』ほぼ必読
・実は本編中に2回しか登場していない「悪の凡庸さ」というキーワードが濫用された原因や、本来の意味についての議論・考察がおもしろい
🦊この本を読んだひとにおすすめ🦊
『イェルサレムのアイヒマン』(2017年初版の邦訳)
基本的な内容がこの本を読んだ人向けなので、読了しておいた方が話題についていけそう。「ごく普通のおじさんが組織の指示に従って大量虐殺の監督をしてた」=「悪の凡庸さ」っていうのが通説だけど、アイヒマンの手記や記録をたどるとゴリゴリの反ユダヤ主義者であることが分かる。じゃあアイヒマンって本当にただのおじさんだったの?アーレントが本当に言いたかったのはなんなの?という「そもそも論」を歴史学者、思想学者が寄稿&対談します。
『映像の世紀』(1995年~放送)
NHK制作のゴリゴリドキュメンタリー番組。映像の世紀→新・映像の世紀→映像の世紀~バタフライエフェクト~と続いていくけど、初期が一番えぐい。人類が何を記録してきたかを、映像の視点から振り返る一大プロジェクト。今でこそ日常的にカメラを回すけど、フィルムもカメラも高級品だった時代、ニンゲンがあえて記録するのは「日常ではないこと/もの」、つまりほとんどが戦争の記録です。
🦊次に読みたい本🦊
・岩波新書、中公新書は一回総覧を見たことがあるけど、岩波ブックレットも最近興味あり
・史料系で積読している本といえば、『海軍反省会』がある…
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